仕事を終え一緒に私の部屋に入ってからすぐ、そう言ってレーヴが窓から出ていってしばらく経つ。ドアから入るのに出ていくのは窓からなのは何かこだわりがあるのか、彼の今まで過ごした生活故かもしれない。
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【ブラッディサニー組】014:Interlude 04
階段から屋根裏部屋へ続く廊下に出た時、屋根裏部屋のドアの前に布の塊を見つけた。近づくとそれは頭からつま先まですっぽり布を纏った人間がドアを背に座り込んでいる様だった。
【ブラッディサニー組】013:死人に口なし
待ってくれ、と、おそらく紡がれたろう言葉を断ち切るように右手を引く。喉から血を迸らせながら相手が床に沈んでいくのを見下ろして、その命を摘み取った本人は眉間のしわを深くしていた。